コレクション: 南陽(福島県)の特徴は?旬の時期は?品種の特徴や食べ方も紹介

南陽(福島)の旬な時期はいつ?食べ頃は?


6月下旬

7月上旬

7月中旬

7月中旬

南陽

×

×

日本で最も栽培されているさくらんぼの品種は「佐藤錦」であることは有名ですが、佐藤錦に劣らず人気があるのが「南陽」というさくらんぼです。


南陽は、佐藤錦よりも収穫時期が早く、6月下旬頃から出回ります。


一方、主要産地の一つである北海道では、7月中旬から下旬頃に旬を迎えます。

南陽(福島)の品種の特徴は?歴史や由来も紹介

南陽(福島)の特徴

読み方

なんよう

品種名

南陽

糖度

15度以上

時期

7月上旬

1玉あたりの重さ

8~10g程度

1kgあたりの玉数

品種の掛け合わせ

主な産地

福島県


南陽は、明治時代の開拓使によって導入された品種の「ナポレオン」により、1957年に自然交雑実生から選抜された品種です。


山形県の天童市で発見されたイシドウオリジナルの着色系南陽など、種類があります。


また、南陽は、山形県の農業試験場で選抜・育成された品種で、1978年に種苗登録されました。

南陽(福島)は甘い?糖度や味の特徴

 

南陽(福島)の味のイメージ

甘味★3

酸味★1

果汁★4

香り★3

南陽の糖度は14〜16度で、酸味は0.6%程度と少ないため濃厚な甘さではなく、さっぱりとした甘さが特徴的です。


果肉は緻密でしっかりとしていてジューシー、表皮の色は佐藤錦などに比べて薄く、太陽が当たっている面は明るい紅色になります。

南陽(福島)の見分け方は?大きさや種の特徴

南陽の果実はハート形、大きさは8〜10gと親のナポレオンよりも大粒に育ちますが色はあまり濃くなりません。


さくらんぼの果肉は黄白色が多く、南陽もまた同じ黄白色をしています。


さくらんぼの種は大きく、食べられないため捨てましょう。

南陽(福島)の選び方のコツ 

おいしい南陽の選び方として、以下の3つのポイントに注目しましょう。


  1. つややかな紅色の果皮を選ぶ。
  2. 触ってみて弾力のある果実を選ぶ。
  3. 軸が太い緑色を選ぶ。

色鮮やかで、果皮にツヤがあり、みずみずしさを感じるものを選びます。


また、実は大きく軸が緑色のものがおすすめです。


軸が茶色く枯れているものや、果皮に変色が見られるものはなるべく避けましょう。

南陽(福島)の切り方

さくらんぼの切り方は、以下の3つの手順で行いましょう。

  1. さくらんぼの茎を手で取り除く。
  2. 包丁を使いグルっと一周回し半分にカットする。
  3. 包丁の底で種を取り除く。

また、さくらんぼの種はストローを使って取り除くこともできます。


ストローの先端を斜めにカットし、さくらんぼの底に押し込むだけで簡単に種を取り除くことができます。


ぜひ一度試してみてください。

南陽(福島)おすすめの食べ方

南陽などのさくらんぼは、そのまま味わうのが一番ですが、お菓子やサラダなどに使ってもおいしくいただけます。


  • さくらんぼのジャム

【材料】:さくらんぼ、砂糖、レモン汁、カルピス(原液)、水、ミント


  1. さくらんぼと砂糖、レモン汁を混ぜ合わせたものを耐熱容器に入れ、500Wのレンジで2分加熱します。
  2. そこに、水とカルピスを入れて冷凍庫で1日冷やしましょう。
  3. さくらんぼを潰さないように器に盛り付けたら完成です。

カルピスとの相性が良く爽やかな味わいを楽しめる、簡単なシャーベットです。食べる直前にミントを添えることで美しい赤と緑の色合いが生まれ、さらに清涼感もアップします。


  • さくらんぼタルト

【材料】:さくらんぼ、タルト生地(市販品)、クリームチーズ 、砂糖、生クリーム、バニラエッセンス、ジャム(好みの味)


  1. クリームチーズと砂糖をボウルに入れ、泡立て器で混ぜます。
  2. 生クリームとバニラエッセンスを加え、さらに混ぜます。
  3. タルト生地の上に2のクリームを流し、さくらんぼを散らします。
  4. ジャムを加え、180度のオーブンで約15分焼きます。
  5. タルトが焼けたら、冷ましてからお皿に盛り付け、完成です。

サクッとしたタルト生地に濃厚なクリームと、フレッシュなさくらんぼがよく合います。



  • さくらんぼパンケーキ


【材料】:さくらんぼ、薄力粉、ベーキングパウダー、砂糖、卵、牛乳、バター、メイプルシロップ


  1. ボウルに薄力粉、ベーキングパウダー、砂糖を入れて混ぜ合わせる。
  2. 別のボウルに卵を割り入れ、泡立て器でよく混ぜる。
  3. 卵に牛乳を加え、さらによく混ぜる。
  4. 2に1を加え、さらによく混ぜる。
  5. フライパンにバターを入れて中火で熱し、4を流し入れる。
  6. カットしたさくらんぼをのせ、表面に穴が開いたら裏返して焼く。
  7. 両面焼きあがったら完成です。


贅沢にさくらんぼを盛り付けて、メイプルシロップやクリームと一緒に食べてください。

南陽(福島)の食べ頃や追熟の目安は?

さくらんぼは収穫した時点で食べ頃であり、追熟する必要はありません。


収穫後は冷蔵庫で保存し、できるだけ早く食べることが推奨されます。


冷やし過ぎると味が落ちるため、食べる直前に冷水にさっと通すとおいしくいただけます。


また、南陽の果皮は薄く傷つきやすいため、洗いすぎには注意が必要です。

南陽(福島)の保存方法は?

さくらんぼの保存方法については、以下のポイントに注意しましょう。

常温保存のポイント

さくらんぼを常温で保存する場合は、新聞紙などで包んで風通しのよい場所に保管してください。


直射日光や高温多湿を避け、できるだけ早めに食べるようにしましょう。


保存期間は環境によって異なりますが、通常は2〜3日が目安です。

冷蔵保存のポイント

さくらんぼを冷蔵庫で保存する場合は、新聞紙などで包んでから容器に入れて保存します。


ただし、長時間冷やしすぎると果肉が硬くなるため、湿度や温度の高い野菜室で保存することが望ましいですが、この方法でも、保存期間は一般的に約2〜3日が目安となります。

冷凍保存のポイント

さくらんぼを冷凍保存する場合は、洗って水分をしっかりふき取り、保存用の袋に入れます。


保存期間は約1か月間で、解凍する際は常温で約3分程度置いてからお召し上がりください。


ただし、完全に解凍すると果肉が柔らかくなりすぎるため、半解凍の状態で食べることをおすすめします。


このように、それぞれポイントがありますが、さくらんぼは繊細な果物なので状況に応じて適切な方法で保存しましょう。

南陽(福島)の賞味期限の目安は? 

さくらんぼの賞味期限は、常温と冷蔵で2〜3日、冷凍で1か月が目安とされています。

傷んでしまうと味や香りが損なわれてしまうため長期保存は基本的にできません。

また、温度変化に敏感なため、常温で購入した場合は冷暗所、冷えた状態で購入した場合は冷蔵庫の野菜室に保管し、温度変化をできるだけ避けることが大切です。


南陽(福島)の成分・栄養素

栄養素

100gあたりの含有量

エネルギー

64kcal

たんぱく質

1.0g

脂質

0.2 g

炭水化物

15.2g

食物繊維

1.2 g

ビタミンC

10mg

カリウム

210 mg

カルシウム

13 mg

0.3 mg

マグネシウム

6mg

葉酸

0.038mg

パントテン酸

0.24mg

灰分

0.5g

αカロテン

0.013mg

鉄分

0.3mg


さくらんぼは一年中食べられるわけではありませんが、そのおいしさだけでなく、健康にもよい栄養素が含まれているということで知られています。


さくらんぼには、リンやカリウム、鉄分、さらに糖質やビタミン類、葉酸、ミネラル成分などが含まれており、これらの栄養素にはそれぞれメリットがあります。

南陽(福島)の効果・効能について

リンは骨や歯の形成に必要な成分であり、カリウムは血圧を調整するために必要な栄養素です。

糖質はエネルギー源として必要な栄養素であり、ビタミンCは免疫力を高めるために重要な役割を果たすようです。


また、葉酸は胎児の正常な発育にも関わっているため、妊娠中の女性には必要不可欠な栄養素だと言われています

南陽(福島)の産地や生産量は?

南陽は、山形県で育成された品種ですが、北海道の気候条件が南陽の色づきに適しているため、余市町や仁木町が主な産地となっています。


また、福島県での収穫時期は6月下旬頃に対して、北海道での収穫期は7月中旬から下旬にかけてです。


南陽の生産量は限られていますが、トドクヨでは福島県産の貴重な南陽を購入することができます。

南陽(福島)の値段・価格相場

トドクヨでは、福島県産さくらんぼの南陽を販売しています。

品種

グラム数

価格

南陽(なんよう)

1パック(280g)

3,200円

2パック(560g)

5,400円

4パック(1120g)

9,700円


南陽は、ナポレオンよりひと回り大きく、甘味と酸味のバランスが良く人気の品種です。


しかしながら、南陽を含むさくらんぼは、灰星病などの病気にかかりやすく、実が割れることもあるデリケートな果物であるため、栽培には雨よけのテントや多くの人手が必要です。


収穫時には、一粒一粒を大切に扱い、箱詰めする際にも繊細な取り扱いが求められます。

また、日本でしか栽培されていない品種のため、生産量が追いついていないことも価格が高騰する原因の一つです。


一方で、全国のスーパーで販売されるさくらんぼ(アメリカンチェリー)などの平均価格は1kgあたり約3,180円となっており、国内のさくらんぼと比較すると、その価格の違いは明白です。


南陽(福島)の特徴まとめ!おすすめできる人はこんな人

南陽の特徴をまとめると以下のとおりです。

  • 糖酸のバランスがよい
  • 黄色地に薄っすら赤色の果皮
  • 果肉は黄白色

南陽をおすすめできる人は、以下のとおりです。

  • 健康に気を遣いたい人
  • ジューシーなさくらんぼを食べたい人
  • お菓子やサラダに使いたい人

南陽は、佐藤錦の収穫が終わった後に7月上旬に収穫される品種で、日本で栽培されている主要なさくらんぼの1つ。


タルトやパンケーキなどのお菓子作りにもよく使われており、ついつい後を引くさっぱりとした甘さが特徴的ですよ。