コレクション: 高徳りんご(福島)の旬の時期は?糖度や品種の特徴と食べ方も紹介

小ぶりで見た目があまり良くないことから30年以上も除け者扱いされていた高徳りんごですが、近年、蜜の多さと上品な甘み、そしてフルーティーな香りで再評価されています。今回はそんな高徳りんごの旬な時期や品種の特徴、美味しい食べ方について紹介します。


 高徳りんご(福島)の旬な時期はいつ?食べ頃は?


10月

11月

12月


上旬

中旬

下旬

上旬

中旬

下旬

上旬

中旬

下旬

高徳りんご



高徳りんご







高徳りんごの収穫時期は10月下旬から11月上旬ごろです。11月から1月にかけてが最も市場に出回る量が多くなります。また、貯蔵性が高いので、特殊な貯蔵方法を利用して5月ごろまで販売していることもあります。

h3 高徳がおすすめ

トドクヨでは、蜜入りが非常に多く、上品な香りの高徳りんごがおすすめです。

高徳りんごはただ甘いだけでなく、爽やかで上品な味わいのりんごです!


高徳りんごとは?品種の特徴・歴史や由来も紹介

高徳りんご(福島)の特徴

読み方

こうとく

時期

10月下旬〜11月上旬

糖度

14度程度

色の特徴

黄緑色に赤色の縞

食感・硬さ

硬めでシャリシャリ

1玉あたりの重さ

250g前後

1kgあたりの玉数

4〜5玉

品種の掛け合わせ

ふじ×ロム16

主な産地

青森県


高徳りんごは東光の自然交雑によって作られた品種と言われていましたが、近年、DNAでの分析技術が向上し、ふじとロム16の掛け合わせではないかと言われています。

1985年に品種登録がされたものの、サイズが小さいことや色づきがあまり良くないことから、市場に出回ることはあまりありませんでした。しかし、近年、高徳りんごの美味しさに魅了される人が増えてきているのです。

青森県では高徳りんごを世に知らせるために、一定の基準を満たしたものを「こみつ」と名付けて販売しています。小さくて蜜がたっぷりなのでこみつと名付けられました。高徳りんごの由来は詳細は不明ですが、甘くて上品な味わいで徳がたくさんあるからではないかと考えられます。


高徳りんご(福島)は甘い?糖度や味の特徴

高徳りんご(福島)の味のイメージ

甘味

★★★★

酸味

★★

食感

★★★

果汁

★★★★

香り

★★★★★


高徳りんごは、後を引くような上品な味わいが特徴です。また、酸味が少ないので糖度以上に甘く感じます。食感はシャリシャリとしており、歯ごたえがあります。果汁も多く、なんといっても香りが非常にフルーティーです。


高徳りんご(福島)の見分け方は?大きさや種の特徴

高徳りんごの見分け方は、女性の手のひらに収まるくらいのコンパクトなサイズであることです。また、果皮は黄緑色に淡い赤色の縞があります。果肉は黄色く、蜜が全体に入っているのが特徴です。


高徳りんご(福島)の選び方のコツ 

高徳りんごの選び方のコツは以下のとおりです。


  • 軸がしっかりしているもの
  • 肩が張っているもの
  • お尻が丸く、くぼみが深いもの
  • 香りの良いもの
  • 油上がりしており、ツヤのあるもの

軸がしっかりしているもの

りんごの上部には軸がついています。その軸が太くてしっかりしているものを選ぶようにしましょう。軸は果実に水分や栄養素を運ぶ役割をしています。軸のしっかりとしたりんごを選ぶことによって、水分や栄養素をたっぷり蓄えた美味しいものに巡り合えるのです。

肩が張っているもの

りんごを横から見たときに、上の部分がふっくらと張っているものは果肉がしっかりと詰まっており、美味しいりんごの証拠です。

お尻が丸く、くぼみが深いもの

高徳りんごを選ぶ際には、お尻の部分が丸く、くぼみの深いものにしましょう。お尻が尖っているものは未熟な可能性があるのでおすすめできません。

香りの良いもの

高徳りんごは上品な香りがするのが特徴の品種です。高徳りんごを選ぶ際には、香りを確かめるようにしてみるのもおすすめです。

油上がりしており、ツヤのあるもの

りんごは完熟すると、不飽和脂肪酸を果皮に分泌します。これを油上がりと言います。油上がりすることによって新鮮さを保とうとしているのです。そのため、りんごの果皮がツヤっとしており、油っぽいものを選ぶようにするのがおすすめです。また、果皮に分泌された不飽和脂肪酸は食べても問題ありません。


高徳りんご(福島)の切り方や美味しい食べ方は?

高徳りんごの切り方や美味しい食べ方のポイントをまとめてみました。


  • 輪切りで食べると美味しい
  • 冷やして食べる
  • 香りを楽しむなら常温で食べる

高徳りんごは全体に蜜が入りやすい品種ですので、輪切りにして食べるのがおすすめです。輪切りにするときには、皮を剥かずにそのまま食べると栄養もしっかりと摂ることができて一石二鳥です。

また、りんごに含まれる甘味成分の果糖は冷やすことで甘みが増すという性質を持っています。より一層甘い高徳りんごを食べたいときには冷蔵庫で冷やしてから食べると良いでしょう。

高徳りんごの香りを十分に楽しみたい人は、常温のまま食べるのがおすすめです。鼻から抜ける上品でフルーティーな香りを存分に堪能できます。


高徳りんご(福島)の食べ頃や追熟の目安は?


高徳りんごの食べ頃や追熟の目安は以下のとおりです。


  • りんごのお尻が赤くなっていたら食べ頃
  • 光に当てて透けて見えたら食べ頃
  • 香りが良くなったら食べ頃
  • 果皮に光沢が出てきたら食べ頃
  • 追熟はエチレンを活用する

高徳りんごはひっくり返してみて、お尻の部分がオレンジや赤っぽくなっていたら蜜がたっぷり入っているので食べ頃と言えます。また、光に当ててみて透けて見えたら蜜が入っているので、見た目で判断できないときは光に当ててみてください。

高徳りんごは香りが良い品種ですので、フルーティーな香りがしてきたら食べ頃と言えます。

そのほかにも、油上がりによって果皮に光沢が出ることがあります。ツヤっとした見た目になった高徳りんごはとても美味しいので、早めに食べるようにしましょう。

追熟はりんご自身が発するエチレンを活用して行います。りんごをポリ袋などに入れ、口を閉めた状態で野菜室などで保存しましょう。

りんごから出たエチレンは、甘味を強くしたり、果肉を柔らかくする働きがあるため、ポリ袋に入れて保存することで追熟を行うことができます。


高徳りんご(福島)の保存方法は?

高徳りんごの保存方法の手順を紹介します。りんごの保存方法では、いくつかポイントがありますので参考にしてみてください。

  1. りんごにキッチンペーパーや新聞紙を巻く
  2. ポリ袋に入れる
  3. 野菜室で保存する

高徳りんごを保存するときには、キッチンペーパーや新聞紙を巻いてポリ袋に入れましょう。キッチンペーパーや新聞紙は急な温度変化を緩和してくれる役割があります。

また、ポリ袋の口は必ず閉めるようにしてください。りんごから出るエチレンは他の食品にも影響し、早く傷んでしまう可能性があります。また、りんごは水分が失われやすい果物なので、乾燥しないためにもしっかりとポリ袋の口は閉めてください。

高徳りんごの蜜は時間が経つにつれて消えていってしまうものなので、購入したらなるべく早く食べるようにしてください。

変色を防ぐ方法

りんごは切ってから時間が経つと茶色く変色してしまうことがあります。これを褐変(かっぺん)と言います。褐変はりんごに含まれているポリフェノールが空気に触れて酸化することによって引き起こされます。

褐変を防ぐ方法はいくつかあります。

  • 食塩水に浸す
  • 砂糖水に浸す
  • ハチミツを溶かした水に浸す
  • レモンを絞る
  • 炭酸水に浸す

食塩水に浸す方法は、ボウルに1つまみくらいの食塩を溶かして2〜3分浸しておくだけで褐変を防ぐことができます。

食塩水に浸す方法では、りんごがしょっぱくなってしまって困るというひとは砂糖水に浸す方法もあります。2カップの水に大さじ2杯ほどの砂糖を溶かして15分程度浸しておきましょう。

ハチミツの場合には、1カップの水に大さじ2杯程度溶かす必要がありますが、浸す時間は1分程度でも構いません。

水に調味料を溶かすのが面倒という人は、レモンをりんごに絞る方法でも褐変を防ぐことができます。かけすぎると酸っぱくなってしまうので注意が必要です。

褐変を防ぎたいけど、りんごの味が変わってしまうのは嫌だなという人は炭酸水に浸すのがおすすめです。5分ほど浸すことで褐変を防ぐことができますので、ぜひ試してみてください。

高徳りんご(福島)の日持ちの目安は? 

高徳りんごの日持ちの目安は保存する環境によって異なります。


  • 常温保存:2週間〜1ヶ月
  • 冷蔵保存:1ヶ月〜2ヶ月
  • 冷凍保存:1ヶ月

高徳りんごは晩生種で貯蔵性が高いと言われていますが、蜜が入っている期間は限られているのでなるべく早く食べるのがおすすめです。


高徳りんご(福島)の成分・栄養素

高徳りんごにはたくさんの栄養素が詰まっています。高徳りんごの成分・栄養素は以下のとおりです。


皮付きのりんご100gに含まれる成分

エネルギー

56kcal

たんぱく質

0.2g

脂質

0.3g

炭水化物

16.2g

灰分

0.2g

カリウム

120mg

カルシウム

4mg

マグネシウム

5mg

リン

12mg

βカロテン

27μg

ビタミンC

6mg

食物繊維

1.9g(水溶性0.5g、不溶性1.4g)


このほかにも、ペクチンやポリフェノールといった栄養素も含まれています。


高徳りんご(福島)の効果・効能について

高徳りんごにはたくさんの栄養素が含まれていることがわかりました。ここでは、それぞれの栄養素がどのような効果・効能を示すのか紹介します。

血圧の上昇を抑える

りんごに含まれるカリウムやペクチンは血圧の上昇を抑える効果があります。血圧を上げる塩分はナトリウムという成分からできています。カリウムやペクチンはナトリウムを体の外に排出する働きがあるため、血圧の上昇を抑えます。

胃や腸の調子を整える

りんごに含まれる食物繊維は胃や腸の調子を整える効果もあります。胃酸の量を調節することによって、胃痛や消化不良を予防します。また、善玉菌を増やす働きによって整腸作用を期待できるため、便秘がちな女性などには積極的に食べてほしい果物です。さらに、りんごはすりおろすことで赤ちゃんなどでも食べることができるため、赤ちゃんのお腹の調子が良くないときなどにもおすすめです。

貧血を予防する

りんごは貧血を予防する効果もあります。りんごに含まれるビタミンCは鉄分の吸収を助ける働きがあります。また、胃の調子を整えることによって鉄分を吸収しやすくしてくれます。そのほかにも、りんごに含まれるリンゴ酸なども貧血予防に効果的な栄養素です。

動脈硬化予防や血糖値の上昇を抑える

りんごに含まれる食物繊維は動脈硬化の予防や血糖値の上昇を抑える働きがあります。食物繊維は血液中にコレステロールが入るのを防いでくれます。コレステロールの高い食品を食べるときには、りんごも一緒に食べるのがおすすめです。

アレルギー症状の抑制

りんごにはポリフェノールが含まれています。ポリフェノールは花粉症やアトピーなどのアレルギー症状を抑制する効果があります。また、そのほかにも動脈硬化の抑制や虫歯の予防、美白効果なども発揮してくれます。ポリフェノールはりんごの皮や皮に近い部分に多く含まれていますので、剥かずに食べると良いでしょう。


高徳りんご(福島)の産地や生産量は?

高徳りんごは青森県や山形県、茨城県、福島県で栽培されている品種です。しかし、栽培技術が確立されていないことから市場に出回ることはほとんどない希少品種と言えます。


高徳りんご(福島)の値段・価格相場

高徳りんごは生産量が非常に少ない品種なので、スーパーなどで見かけることはほとんどありません。産地直送などの通販でも3kgで6000円〜7000円とかなり高額で販売されています。