コレクション: 紅象牙(べにぞうげ)マンゴーの旬の時期は?品種の特徴や食べ方も紹介

赤くて象の牙のように大きいマンゴーを見たことがある人は少ないのではないでしょうか。程よい甘みとすっきりとした後味が美味しい紅象牙マンゴーは国内で手に入れることがほとんどできない品種と言われています。

今回はそんな紅象牙マンゴーの旬な時期や品種の特徴、そして美味しい食べ方について紹介していきます。


紅象牙マンゴーの旬な時期はいつから?



6月


7月


8月


上旬

中旬

下旬

上旬

中旬

下旬

上旬

中旬

下旬

紅象牙マンゴー


紅象牙マンゴー



紅象牙マンゴーは6月中旬から8月中旬ごろまで収穫ができる品種です。

収穫期間は2ヶ月ほどありますが、国内ではほとんど栽培されていない品種のため市場に出回ることは滅多にありません。


紅象牙マンゴーの品種の特徴は?歴史や由来も紹介

紅象牙マンゴーの特徴

品種名

紅象牙

糖度

15度前後

時期

6月中旬〜8月中旬

1玉あたりの重さ

1kg〜2kg

1kgあたりの玉数

半玉〜1玉程度

香り

控えめ

品種の掛け合わせ

象牙マンゴーの改良品種

主な産地

台湾


紅象牙マンゴーはタイ産の象牙マンゴーを品種改良したことによって生まれた品種と言われています。

日本では沖縄県などで苗木の販売や育成が行われていますが、紅象牙マンゴーが販売されていることはほとんどありません。

名前の通り、赤い果皮と象の牙のような大きさと形をしていることから紅象牙マンゴーと呼ばれています。


紅象牙マンゴーの糖度や味の特徴は?

 

紅象牙マンゴーの味のイメージ

甘味

4

★★★★

香り

2

★★

繊維

1

後味

2

★★


紅象牙マンゴーは糖度15度程度で程よい甘味があるのが特徴です。

香りは強くありません。また、後味もさっぱりとしているので甘すぎるマンゴーが苦手な人におすすめの品種と言えます。

繊維が少ないので口当たりもよく、口の中でとろっと溶けるような食感を楽しむことができます。


紅象牙マンゴーの見分け方は?大きさや形や色の特徴

紅象牙マンゴーの見分け方は赤い果皮と1kg以上にもなる大きさです。大きいものだと4kgになるものもあります。

また、形も特徴的で象の牙のように長細い形状をしています。

果肉はオレンジ色をしており、果汁が多いのが特徴です。


紅象牙マンゴーの選び方のコツ 

紅象牙マンゴーの選び方のコツとしては以下のような方法があります。


  • プルームがついているものを選ぶ
  • 果皮にキズや黒い斑点がないものを選ぶ

紅象牙マンゴーを選ぶときには果皮に付着している白い粉であるプルームが付いているものを選ぶようにすると良いです。

プルームは果実を守ってくれる役割を果たしている粉で、プルームが付いているものは新鮮なマンゴーであるという証になります。

また、果皮にキズや黒い斑点がたくさんあるものは避けるようにするのがおすすめです。

果皮にできたキズから果肉が傷んだり、腐ってしまうことがあります。黒い斑点も少量であれば問題ありませんが、たくさんあるものは傷んでいる可能性があるので注意しましょう。


紅象牙マンゴーの切り方や美味しい食べ方は?

紅象牙マンゴーの切り方は種を避けて三等分した後に種が入っていない部分をスプーンなどですくって食べるのがおすすめです。

マンゴーの切り方と言えばサイの目に切るのが有名ですが、紅象牙マンゴーは非常に大きな品種なのでスプーンですくった方が綺麗に食べることができます。


次に紅象牙マンゴーの美味しい食べ方のポイントをまとめてみました。


  • 冷蔵庫で2〜3時間冷やして食べる
  • ジュースにしても美味しい

紅象牙マンゴーは食べる前に冷蔵庫で2〜3時間ほど冷やすとより美味しく食べることができます。

また、可食部が多いので食べきれなかった果肉はオレンジジュースなどと一緒にミキサーにかけてジュースにするのもおすすめです。

繊維が少なく、果汁が多いので喉越しの良いジュースができます。甘味も十分にある品種ですのでマンゴーの美味しさを十分に味わうことができます。


紅象牙マンゴーの食べ頃や追熟の目安は?


紅象牙マンゴーの食べ頃や追熟の目安は以下のポイントを参考にすると良いです。


  • 触って柔らかくなってきたら食べ頃
  • プルームが消えたら食べ頃
  • 追熟は常温で直射日光を避けて10日前後

紅象牙マンゴーは追熟が必要な品種で、触ってみて柔らかくなってきたら熟していると判断するのが良いです。

マンゴーの硬さを確かめるときには強く押し過ぎないようにすることが大切です。

また、鮮度の証であるプルームは熟してくるにつれて消えていきます。これはマンゴーは熟してくると果皮に蜜を分泌するようになるからです。つまり、プルームが消えてきたら熟していると判断できます。

追熟は常温で行い、10日程度が目安になります。常温保存でも直射日光には当てないようにしてください。

また、マンゴーの状態によって追熟の日数は変化しますのでこまめに確認するようにしてください。


紅象牙マンゴーの保存方法は?

紅象牙マンゴーはどのような温度で保存するかによって保存方法が異なってきます。保存方法のポイントは以下の通りです。


  • 常温保存で追熟を行う
  • 冷蔵保存する場合は乾燥に注意する
  • 長期保存は冷凍庫で行う
  • 解凍は冷蔵庫でゆっくりと行う

常温保存のポイント

常温保存は追熟のために行います。

紅象牙マンゴーは追熟が必要な品種ですので、購入してから数日間は直射日光を避けて常温保存してください。

紅象牙マンゴーは気付かないうちに追熟の行い過ぎになっている可能性もあります。

追熟の行い過ぎは果肉が腐ってしまう原因にもなりますので熟し具合をよく観察しておきましょう。


冷凍保存のポイント

冷凍保存は長期保存したい場合に行います。丸ごと冷凍保存するのではなく、下処理をしてからラップなどをかけて保存しましょう。

解凍するときには冷蔵庫でゆっくりと解凍することによって汁が出てしまうのを防ぐことができます。

紅象牙マンゴーは可食部が多いので、冷凍保存をうまく活用することによって最後まで美味しく食べ切ることができます。


冷蔵保存のポイント

冷蔵保存する場合には乾燥に十分気をつける必要があります。

キッチンペーパーや新聞紙などを濡らしてマンゴーに巻いてから袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。

下処理をして冷蔵保存する場合にはラップなどをしてなるべく早く食べ切るようにしましょう。


紅象牙マンゴーの賞味期限の目安は? 

紅象牙マンゴーの賞味期限の目安は以下の通りです。


  • 完熟してから常温で3〜4日以内
  • 冷蔵なら5日以内、下処理した場合は1〜2日以内
  • 冷凍すれば1ヶ月程度

紅象牙マンゴーは完熟してから常温なら3〜4日以内、冷蔵なら5日以内には食べるようにしましょう。

冷蔵保存の期間が長くなると果皮が黒ずんでしまったり、甘味が落ちてしまう原因になります。

下処理をして冷蔵した場合には1〜2日以内には食べるようにします。

下処理をすると切り口が空気に触れやすくなります。空気に触れている部分から傷んでしまうので賞味期限が短くなります。

なるべく空気に触れさせないためにもラップをかけるなどの対策を行って冷蔵保存するのがおすすめです。

冷凍した場合には1ヶ月程度は美味しく食べることができます。食べきれない場合には下処理をして冷凍保存するのがおすすめです。


紅象牙マンゴーの成分・栄養素

紅象牙マンゴーの主な成分と栄養素は以下のようになっています。


栄養素

100gあたりの含有量

エネルギー

64kcal

水分

82g

たんぱく質

0.6g

脂質

0.1g

繊維

1.3g

カルシウム

15mg

リン

12mg

0.2mg

ナトリウム

1mg

カリウム

170mg

ビタミンE

1.8g

βカロテン

610μg

ビタミンB1

0.04mg

ビタミンB2

0.06mg

ビタミンB3

0.7mg

ビタミンC

20mg


紅象牙マンゴーに含まれる成分や栄養素としてはビタミンB群、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、カリウムなどです。

熟す前にはビタミンCが多く含まれ、熟すにつれてβカロテンが増えていくという特徴があります。


紅象牙マンゴーの効果・効能について

紅象牙マンゴーにはたくさんの栄養素が含まれています。

それぞれの栄養素がどのような効果・効能を発揮してくれるのか紹介します。

βカロテン

βカロテンには体内の酸化を防ぐ抗酸化作用があります。肌を若く保ったり、ハリや艶を維持してくれます。

カリウム

カリウムにはむくみを取ったり、体内の老廃物を排出する効果が期待できます。むくみやすい女性にとってはありがたい成分です。

ビタミンC

ビタミンCはシミなどの原因であるメラニン色素ができるのを防いで肌の健康を維持してくれると言われています。

ビタミンE

ビタミンEは細胞の酸化を防いだり、赤血球が壊れてしまうのを防ぐ効果があります。これらの効果によって体内の老化が進むのを抑えてくれます。いつまでも若々しくいたい人にとっては注目すべき栄養素です。

ビタミンB1

ビタミンB1は糖分からエネルギーを作り出す手助けをしたり、皮膚などの健康を維持してくれる栄養素です。

脳は糖分のエネルギーを多く使用している器官なので、正常に働くためにはビタミンB1が欠かせません。

ビタミンB2

ビタミンB2は脂質などからエネルギーを作り出す手助けをしたり、肌や爪などの健康を維持してくれる栄養素です。

また、成長にも欠かせない栄養素ですのでお子さんなどにも積極的に取り入れてほしい栄養素と言えます。

ビタミンB3

ビタミンB3は別名ナイアシンと呼ばれる栄養素です。

アルコールの分解などを助けるため、二日酔い予防になります。その他にも循環器や消化器などの働きを助ける役割があると言われています。

普段からよくお酒を飲む人は摂取したい栄養素ですね。


紅象牙マンゴーの産地や生産量は?

紅象牙マンゴーは国内だと主に沖縄県や神奈川県、鹿児島県などで栽培されている品種です。

しかし、苗木を栽培している農家はたくさんあるものの果実を生産していることはほとんどないのが現状です。


紅象牙マンゴーの値段・価格相場


紅象牙マンゴーは国内ではほとんど販売されていませんが、台湾だと150ドル(約680円)、タイだと100バーツ(約390円)くらいで販売されているようです。

台湾やタイは日本に比べるとマンゴーが市場に出回りやすいので、かなり安く手に入れられるようです。