コレクション: イエローキーツマンゴーの旬の時期は?品種の特徴や食べ方も紹介

イエローキーツマンゴーは甘味が強く、とろけるような食感のマンゴーです。生産量が非常に少なく、なかなか手に入れることのできない品種と言われています。

そんなイエローキーツマンゴーの旬な時期や品種の特徴について紹介します。


イエローキーツマンゴーの旬な時期はいつから?



8月


9月


10月


上旬

中旬

下旬

上旬

中旬

下旬

上旬

中旬

下旬

イエローキーツマンゴー


イエローキーツマンゴー







イエローキーツマンゴーは8月中旬から9月上旬ごろまで収穫を行うことができる品種です。

収穫できる期間が他のマンゴーに比べると短いためなかなか市場で目にすることができない希少品種と言われています。


イエローキーツマンゴーの品種の特徴は?歴史や由来も紹介

イエローキーツマンゴーの特徴

品種名

キーツ種(ケイト種)

糖度

15度程度

時期

8月中旬〜9上旬

1玉あたりの重さ

1kg前後

1kgあたりの玉数

1〜2玉

香り

強い

品種の掛け合わせ

ムルゴバの実生

主な産地

アメリカ


イエローキーツマンゴーはキーツマンゴーの果皮が黄色くなった品種です。

キーツ種は1954年にアメリカのフロリダから人気品種であるアーウィン種とともに台湾へ入ってきました。その後、台湾から日本に入ってきたのが日本での栽培の始まりです。

キーツ種の名前の由来はアメリカのキーツさんという方から来ています。

イエローキーツマンゴーはキーツ種の果皮が黄色いことからこの呼び名がつきました。


イエローキーツマンゴーの糖度や味の特徴は?

 

イエローキーツマンゴーの味のイメージ

甘味

4

★★★★

香り

4

★★★★

繊維

1

後味

2

★★


イエローキーツマンゴーの糖度はおよそ15度と言われています。

糖度15度は人間が口にしたときに十分な甘さを感じられる糖度なため、非常に人気のある品種です。

酸味が少なく、まろやかな味であることもイエローキーツマンゴーの特徴と言えます。

また、繊維が少なく滑らかな口当たりでクセが少ないのも魅力です。


イエローキーツマンゴーの見分け方は?大きさや形や色の特徴

イエローキーツマンゴーの見分け方としては1kg近くになる大きな果実と黄色い果皮です。

果肉は果皮よりも濃いオレンジ色をしています。

形は一般的なマンゴーのように卵型ではなく、ボールに近い球状をしています。


イエローキーツマンゴーの選び方のコツ 

イエローキーツマンゴーの選び方のコツとしては以下のような見分け方があります。


  • プルームのついているものを選ぶ
  • ふっくらとしていてハリのあるものを選ぶ
  • 果皮に艶がありキズや黒い斑点がないものを選ぶ

イエローキーツマンゴーの選び方のコツの一つ目はプルームがついているものを選ぶことです。

プルームとはマンゴーの果皮に付着している白い粉のことで完熟するにつれて消えていきます。

このプルームがついているものは新鮮なマンゴーの証と言えます。

二つ目は、ふっくらとしていてハリのあるものを選びましょう。このようなマンゴーは果肉がしっかりと詰まっており、美味しく食べることができます。

三つ目は、果皮に艶がありキズや黒い斑点がないものを選ぶようにしましょう。

マンゴーは果皮に蜜を分泌します。この蜜が果皮に艶を与えてくれるのです。

また、キズや黒い斑点が多くみられる場合には果肉が傷んでいる可能性があるので注意が必要です。


イエローキーツマンゴーの切り方や美味しい食べ方は?

イエローキーツマンゴーの切り方は種を避けて三等分した後に種が入っていない2つはサイの目切りにする方法でも美味しく食べることができます。

しかし、サイズの大きいイエローキーツマンゴーはスイカのように切ってかぶりついて食べるのもおすすめです。

繊維が少ないのでかぶりついても非常に美味しく食べることができます。


次にイエローキーツマンゴーの美味しい食べ方のポイントをまとめてみました。


  • 冷蔵庫で2〜3時間冷やして食べる
  • 口いっぱいに頬張る

イエローキーツマンゴーは食べる前に冷蔵庫で2〜3時間ほど冷やすとより美味しく食べることができます。

また、果実が大きく食べるところがたくさんある品種だからこそ口いっぱいに頬張って贅沢に食べるのもおすすめです。


イエローキーツマンゴーの食べ頃や追熟の目安は?


イエローキーツマンゴーの食べ頃や追熟の目安は以下のポイントを参考にすると良いです。


  • ヘタの部分が膨らむ
  • 香りが強くなる
  • プルームが消える
  • 触って柔らかいと感じる頃
  • 追熟は常温で行う

イエローキーツマンゴーは完熟してくるとヘタの部分が少し膨らんでくることがあります。

また、他のマンゴーのように色の変化では熟しているかどうかわかりづらいですが、香りが強くなってきたり触って柔らかいと感じたら食べ頃と言えます。

その他にも果皮の表面に付いているプルームが蜜によって消えてきたら完熟している証です。

追熟は常温で保存することによって進行します。

キーツ種は自然落果しない品種と言われており、完熟する前に収穫することが多いので追熟は非常に大切な工程になります。

早く食べたい気持ちを抑えて、食べ頃まで追熟させることが重要です。


イエローキーツマンゴーの保存方法は?

イエローキーツマンゴーはどのような温度で保存するかによって保存方法が異なってきます。保存方法のポイントは以下の通りです。


  • 常温保存は追熟のために行う
  • 冷蔵保存する場合は乾燥に注意する
  • 長期保存は冷凍庫で行う
  • 解凍は冷蔵庫でゆっくりと行う

常温保存のポイント

常温保存は追熟のために行います。

先ほどもお話ししたようにキーツ種は追熟が非常に大事になってきますので食べ頃になるまで10日〜2週間ほど追熟を行いましょう。

ただし、購入したマンゴーの熟し具合によって追熟の日数は変化しますので、マンゴーの状態を良く確認するようにしてみてください。


冷凍保存のポイント

冷凍保存は長期保存したい場合に行います。丸ごと冷凍保存するのではなく、下処理をしてからラップなどをかけて保存しましょう。

解凍するときには冷蔵庫でゆっくりと解凍することによって汁が出てしまうのを防ぐことができます。


冷蔵保存のポイント

冷蔵保存する場合には乾燥に十分気をつける必要があります。

キッチンペーパーや新聞紙などを濡らしてマンゴーに巻いてから袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。

また、キーツ種は重みがあるので接地面から悪くなってしまうことがあるのでタオルなどを敷いておくと良いです。

下処理をして冷蔵保存する場合にはラップなどをしてなるべく早く食べ切るようにしましょう。


イエローキーツマンゴーの賞味期限の目安は? 

イエローキーツマンゴーの賞味期限の目安は以下の通りです。


  • 完熟してから常温で3〜4日以内
  • 冷蔵なら5日以内、下処理した場合は1〜2日以内
  • 冷凍すれば1ヶ月程度

イエローキーツマンゴーは完熟してから常温なら3〜4日以内、冷蔵なら5日以内には食べるようにしましょう。

冷蔵保存の期間が長くなると果皮が黒ずんでしまったり、甘味が落ちてしまう原因になります。

下処理をして冷蔵した場合には1〜2日以内には食べるようにします。

下処理をすると切り口が空気に触れやすくなります。空気に触れている部分から傷んでしまうので賞味期限が短くなります。

なるべく空気に触れさせないためにもラップをかけるなどの対策を行って冷蔵保存するのがおすすめです。

冷凍した場合には1ヶ月程度は美味しく食べることができます。食べきれない場合には下処理をして冷凍保存するのがおすすめです。


イエローキーツマンゴーの成分・栄養素

イエローキーツマンゴーの主な成分と栄養素は以下のようになっています。


栄養素

100gあたりの含有量

エネルギー

64kcal

水分

82g

たんぱく質

0.6g

脂質

0.1g

繊維

1.3g

カルシウム

15mg

リン

12mg

0.2mg

ナトリウム

1mg

カリウム

170mg

ビタミンE

1.8g

βカロテン

610μg

ビタミンB1

0.04mg

ビタミンB2

0.06mg

ビタミンB3

0.7mg

ビタミンC

20mg


イエローキーツマンゴーに含まれる成分や栄養素としてはビタミンB群、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、カリウムなどです。

熟す前にはビタミンCが多く含まれ、熟すにつれてβカロテンが増えてきます。


イエローキーツマンゴーの効果・効能について

イエローキーツマンゴーにはたくさんの栄養素が含まれています。

それぞれの栄養素がどのような効果・効能を発揮してくれるのか紹介します。

βカロテン

βカロテンには体内の酸化を防ぐ抗酸化作用があります。肌を若く保ったり、ハリや艶を維持してくれます。

カリウム

カリウムにはむくみを取ったり、体内の老廃物を排出する効果が期待できます。むくみやすい女性にとってはありがたい成分です。

ビタミンC

ビタミンCはシミなどの原因であるメラニン色素ができるのを防いで肌の健康を維持してくれると言われています。

ビタミンE

ビタミンEは細胞の酸化を防いだり、赤血球が壊れてしまうのを防ぐ効果があります。これらの効果によって体内の老化が進むのを抑えてくれます。いつまでも若々しくいたい人にとっては注目すべき栄養素です。

ビタミンB1

ビタミンB1は糖分からエネルギーを作り出す手助けをしたり、皮膚などの健康を維持してくれる栄養素です。

脳は糖分のエネルギーを多く使用している器官なので、正常に働くためにはビタミンB1が欠かせません。

ビタミンB2

ビタミンB2は脂質などからエネルギーを作り出す手助けをしたり、肌や爪などの健康を維持してくれる栄養素です。

また、成長にも欠かせない栄養素ですのでお子さんなどにも積極的に取り入れてほしい栄養素と言えます。

ビタミンB3

ビタミンB3は別名ナイアシンと呼ばれる栄養素です。

アルコールの分解などを助けるため、二日酔い予防になります。その他にも循環器や消化器などの働きを助ける役割があると言われています。

普段からよくお酒を飲む人は摂取したい栄養素ですね。


イエローキーツマンゴーの産地や生産量は?

イエローキーツマンゴーは主に沖縄県の宮古島などで栽培されている品種です。

しかし、沖縄県での生産量は全体のおよそ1%にも満たないと言われています。

1本の木になる果実の数が他のマンゴーに比べると少ないことや色の変化があまりないため、熟す時期が分かりづらいことなどが生産量が増えない要因となっています。

また、イエローキーツマンゴーの旬な時期が沖縄県で最も台風が多い時期であることも生産量に影響を与えています。


イエローキーツマンゴーの値段・価格相場

イエローキーツマンゴーは1kgあたり4000円前後で購入することができます。

なかなか手に入れることができない品種のマンゴーですので、見かけたらぜひ一度食べてみてください。

サイズの割に種は薄く、果肉がたっぷりとありますので食べ応え抜群です。