コレクション: ポンカンの通販・お取り寄せ・産地直送
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ポンカンとは?

| 品種名 | ポンカン(椪柑) |
|---|---|
| 分類 | ミカン科ミカン属 |
| 原産地 | インド(スンタラ地方) |
| 日本への伝来 | 明治29年(1896年)頃 |
| 主な系統 | 高梢系(徳村ポンカン等)、低梢系(太田ポンカン等) |
| 特徴的な香り | 独特の甘く濃厚な芳香 |
ポンカンは、インドのスンタラ地方を原産とするミカン科の柑橘類です。「ポン(椪)」はインドの地名「Poona(プーナ)」に由来するとも言われ、「カン(柑)」は柑橘類を意味します。アジア各地で古くから栽培されており、日本には明治時代中期、1896年頃に台湾から鹿児島県へ導入されたのが始まりとされています。その後、温暖な気候を好む特性から、九州地方や愛媛県、高知県などを中心に栽培が広がりました。
みかん(温州みかん)より少し遅れて出回る「中晩柑(ちゅうばんかん)」の一種として親しまれており、果実は少し腰高で、頭部がぽっこりと膨らんだ可愛らしい形状をしています。果皮と果肉の間に隙間ができやすく(浮き皮)、手で簡単に剥ける手軽さが大きな魅力です。また、独特の「ポンカン香」と呼ばれる甘く濃厚な香りがあり、食べる前からその芳醇な風を楽しむことができます。栽培においては、樹勢が強く直立する「高梢系」と、樹勢が弱く枝が垂れやすい「低梢系」の大きく二つの系統に分類され、収穫時期や産地によって品種が使い分けられています。
ポンカンの味の特徴

ポンカンの最大の魅力は、その酸味の少なさと濃厚な甘みにあります。一般的な温州みかんに比べて酸味が非常に穏やかであるため、口に入れた瞬間にまろやかな甘さが広がります。
これは、収穫後に一定期間貯蔵して酸を抜く「予措(よそ)」という工程を経ることが多いためでもあります。酸っぱい果物が苦手な方や、小さなお子様でも安心して食べられる味わいです。
また、ただ甘いだけでなく、コクのある深い味わいが特徴です。果汁は滴るほど多いというよりは、一粒一粒の砂じょう(つぶつぶ)がしっかりとしており、噛むほどに旨味と甘みが溢れ出すような感覚を覚えます。この濃厚な甘味は、特有の芳香と相まって、非常にリッチな食味体験を提供してくれます。
後味にも嫌な酸味が残らず、上品な甘さの余韻が長く続くため、ついついもう一つと手が伸びてしまう美味しさがあります。完熟したポンカンは「天然のスイーツ」と形容されることもあるほど、その糖度の高さと食味の良さには定評があります。
ポンカンの参考糖度

| 等級・状態 | 参考糖度(Brix) |
|---|---|
| 一般的なポンカン | 11度 〜 12度 |
| 高品質・完熟品 | 13度 〜 14度以上 |
| 比較:一般的な温州みかん | 10度 〜 12度前後 |
ポンカンの糖度は一般的に11度から13度程度とされていますが、品質の高いものや完熟して収穫されたものは14度、時には15度近くに達することもあります。
数値だけを見れば温州みかんと近いように感じるかもしれませんが、ポンカンの特徴は「酸度の低さ」にあります。糖酸比(甘味比)において酸の割合が低いため、人間が感じる「甘さの実感」は数値以上に強く、非常に甘く感じられます。
収穫直後の果実はまだ酸を含んでいることがありますが、貯蔵によって酸が分解され、糖度が凝縮されていきます。特に1月以降に出回るものは、しっかりと熟成されて糖度が高まっている傾向にあります。
産地によっては光センサー選果機を用いて厳格に糖度選別を行っており、13度以上のものを「プレミアム」や特定のブランド名で販売しているケースも見られます。このように、高い糖度と低い酸度のバランスが、ポンカンの濃厚な甘さを形成する重要な要素となっています。食べる際は、この数値以上の甘味のインパクトを楽しめるはずです。
ポンカンの見た目の特徴

ポンカンの外観は、温州みかんと似ていますが、よりゴツゴツとした粗い印象を与えるのが特徴です。果皮の色は鮮やかな橙色をしており、表面には油胞(ゆほう)と呼ばれる小さな粒がはっきりと見え、少し凸凹しています。
果実の形は扁球形で、温州みかんよりもやや腰高で、頂部(ヘタの反対側)が少し窪んでいることが多いです。また、果梗部(ヘタの周り)が盛り上がって「デコ」のような形状になることもあります。
大きさは温州みかんと同程度か、やや大きいLサイズから2Lサイズ(直径7〜8cm程度)のものが主流です。見た目の最大の特徴は、皮と実の間に隙間ができやすい「浮き皮」の状態になりやすいことです。これは鮮度が落ちているわけではなく、ポンカンの品種特性であり、完熟して食べ頃である証拠でもあります。
手に持った時に、ふかふかとした感触があるのが一般的です。皮が実から浮いているため、ナイフを使わずに手で簡単に剥くことができ、その際の手軽さが見た目のゴツゴツ感とは裏腹な繊細な魅力となっています。
ポンカンの果肉や食感の特徴

ポンカンの果肉は、一粒一粒の砂じょう(さじょう)がしっかりとしており、プチプチとした弾けるような食感が特徴です。温州みかんのように果汁が溢れて柔らかいというよりは、サクサクとした歯切れの良い食感を楽しむことができます。
内皮(じょうのう膜)は比較的薄く、そのまま食べても口の中に残りにくいため、袋ごと食べられるのが一般的です。ただし、種が入っている場合が多いため、食べる際には少し注意が必要です(最近では太田ポンカンのように種が少ない品種もあります)。
果肉の色は濃いオレンジ色で、見た目にも食欲をそそります。水分量は適度で、水っぽさがなく、味が凝縮されている印象を受けます。口に入れると、しっかりとした粒感と共に濃厚な果汁が広がり、噛む楽しさがあります。
この「食べるジュース」というよりは「果実を噛みしめる」感覚が、ポンカン特有の満足感につながっています。浮き皮の特性上、房(ふさ)同士も離れやすく、一つ一つの房を綺麗に取り出して食べることができるため、手を汚しにくいのも嬉しいポイントです。この独特の食感は、他の柑橘類にはないポンカンならではの個性と言えるでしょう。
ポンカンの旬な時期

| 月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 出回り状況 | 早生品種の収穫開始 | 収穫最盛期・貯蔵開始 | 出荷最盛期(旬) | 出荷最盛期(旬) | 晩生品種・終了へ |
ポンカンの旬は、主に1月中旬から2月にかけてです。収穫自体は11月下旬から12月にかけて行われますが、収穫直後は酸味が強いため、すぐには出荷されません。風通しの良い場所で貯蔵し、酸を抜いて味をまろやかにする「予措(よそ)」という追熟期間を経てから市場に出回ります。そのため、私たちが店頭で一番美味しく食べられるのは、年が明けた1月から2月頃となります。
12月頃から出回るものは「早生ポンカン(太田ポンカンなど)」と呼ばれる品種が多く、これらは収穫時期が早く、年内から楽しむことができます。一方、1月以降に本格的に出回る「普通ポンカン(高梢系など)」は、より濃厚な甘みと香りが特徴です。
特に2月に入ると、完熟した味わいがピークを迎え、酸味がほとんど感じられない極上の甘さを堪能できます。3月に入ると徐々に出荷量が減り、水分が抜けて「す上がり」という状態になりやすくなるため、旬の時期を逃さずに味わうことが大切です。冬の寒さが厳しい時期に、春の訪れを予感させるような明るいオレンジ色と甘い香りを届けてくれる、冬の味覚の代表格です。
ポンカンの食べ方・剥き方

ポンカンの食べ方は非常にシンプルで、手軽さが大きな魅力です。外皮は手で簡単に剥くことができます。ナイフや包丁は必要ありません。ヘタの方からではなく、お尻(果頂部)の窪みに親指を入れて割るようにすると、よりスムーズに剥くことができます。皮を剥くと、甘く爽やかな香りが一気に広がります。外皮を全て取り除いたら、房(ふさ)を一つずつ分けて食べます。房同士の結着も弱いため、簡単にばらすことができます。
内皮(薄皮)は柔らかく薄いため、そのまま食べることができます。ただし、ポンカンには種が入っていることが多いため、噛むときに注意するか、あらかじめ半分に割って種を取り除いてから口に入れると良いでしょう。また、白い筋(アルベド)には食物繊維やビタミンPなどの栄養が含まれているので、あまり神経質に取り除かず、一緒に食べることをおすすめします。そのまま生食するのが一番美味しい食べ方ですが、果肉を取り出してヨーグルトのトッピングにしたり、サラダに入れたりしても、その濃厚な甘みと香りがアクセントになります。また、大量にある場合は、果汁を絞ってジュースにしたり、ジャム(マーマレード)に加工するのもおすすめです。
ポンカンの栄養素について
| 栄養素 | 主な働き・含有の特徴 |
|---|---|
| ビタミンC | 抗酸化作用、風邪予防、美肌効果 |
| クエン酸 | 疲労回復、ミネラルの吸収促進 |
| β-クリプトキサンチン | 骨粗しょう症予防、免疫力向上 |
| ペクチン(食物繊維) | 整腸作用、コレステロール低下 |
| シネフィリン | 気管支を広げる、風邪の症状緩和 |
| ビタミンP(ヘスペリジン) | 毛細血管の強化、血流改善 |
ポンカンは美味しいだけでなく、健康維持に役立つ栄養素が豊富に含まれています。代表的なのはビタミンCで、温州みかんと同程度含まれており、風邪の予防や免疫力の向上、美肌作りに効果が期待できます。また、特筆すべきは柑橘類特有の色素成分である「β-クリプトキサンチン」が豊富であることです。この成分は強力な抗酸化作用を持ち、発がん抑制作用や骨粗しょう症の予防、糖尿病の進行抑制など、生活習慣病の予防に役立つ可能性が研究されています。
酸味成分であるクエン酸は、体内の乳酸を分解し、疲労回復を助ける働きがあります。さらに、内皮や白い筋に多く含まれる食物繊維のペクチンは、腸内環境を整え、便秘解消に役立ちます。同じく白い筋や袋に多いビタミンP(ヘスペリジン)は、毛細血管を強くし、高血圧や動脈硬化の予防に効果があると言われています。
そして、ポンカンには「シネフィリン」という成分も含まれており、これは気管支の筋肉を緩めて喉の通りを良くする働きがあるため、咳や痰を鎮める効果が期待できます。冬場の風邪予防や健康管理に、まさにうってつけの果物と言えるでしょう。
ポンカンを美味しく食べるための保存方法
ポンカンは比較的日持ちする果物ですが、正しく保存することで、その美味しさをより長く保つことができます。保存環境によって味が変化しやすいため、以下のポイントに注意して保存してください。
常温で保存する場合のポイント
ポンカンは基本的に、風通しの良い冷暗所での常温保存が適しています。冬場の暖房の効いていない部屋や廊下、玄関などが最適です。保存する際は、購入時の箱や袋から出し、カゴやザルなどに移し替えてください。湿気がこもるとカビの原因になるため、通気性を確保することが重要です。
また、果実同士が押し合わないように並べるのが理想です。もし箱で購入した場合は、一番下の果実に圧力がかかりやすいため、時々上下を入れ替えたり、傷んでいるものがないかこまめにチェックしたりしましょう。乾燥を防ぐために新聞紙やキッチンペーパーで一つずつ包むか、上から新聞紙をかけておくと、水分の蒸発を抑えられ、みずみずしさを長く保てます。
冷蔵で保存する場合のポイント
暖房が効いている部屋しかない場合や、気温が高くなってきた時期、または長期間(2週間以上)保存したい場合は、冷蔵庫の野菜室での保存をおすすめします。ただし、そのまま冷蔵庫に入れると乾燥して皮がしなびたり、低温障害を起こして味が落ちたりする可能性があります。
冷蔵保存する際は、乾燥を防ぐために一つずつ新聞紙やキッチンペーパーで包み、その上からポリ袋に入れて口を軽く縛ってください。こうすることで湿度を保ちながら、冷えすぎを防ぐことができます。冷蔵庫から出してすぐ食べるよりも、食べる少し前に常温に戻しておくと、甘みや香りをより強く感じることができます。冷蔵保存はあくまで補助的な手段と考え、基本的には早めに食べ切るのがベストです。
保存期間の目安
| 保存方法 | 期間の目安 |
|---|---|
| 常温保存(冷暗所) | 1週間 〜 2週間程度 |
| 冷蔵保存(野菜室) | 2週間 〜 1ヶ月程度 |
保存期間はあくまで目安であり、購入時の鮮度や個体差、保存環境の温度や湿度によって大きく異なります。特にポンカンは、収穫から時間が経つと「す上がり」といって、果肉の水分が抜けてスカスカになる現象が起きやすい果物です。外皮がフカフカしているため、外見からは中の水分量が判断しにくいことがあります。手に持った時に明らかに軽くなっているものは、水分が抜けているサインです。
常温で1週間程度は美味しく食べられますが、日が経つにつれて酸味が抜けて甘みが際立つ反面、徐々に風味が落ちていきます。最も美味しい「旬」の味を逃さないよう、購入後はできるだけ早めに、新鮮なうちに食べ切ることを心がけましょう。もし大量にあって食べきれない場合は、皮を剥いて房ごとに冷凍保存するのも一つの方法です(冷凍みかんのように楽しめます)。
ポンカンの主な産地
| 順位 | 都道府県 | 収穫量(トン)※目安 | シェア |
|---|---|---|---|
| 1位 | 愛媛県 | 約 8,000 〜 9,000t | 約 40% |
| 2位 | 鹿児島県 | 約 6,000 〜 7,000t | 約 30% |
| 3位 | 高知県 | 約 2,000 〜 3,000t | 約 12% |
| その他 | 宮崎県、熊本県、和歌山県など | - | - |
※収穫量は年により変動します(農林水産省等の統計データを参考にした概数)。
ポンカンの主な産地は、温暖な気候に恵まれた西日本に集中しています。中でも生産量日本一を誇るのが愛媛県です。愛媛県は「柑橘王国」として知られ、宇和島市や南宇和郡などの南予地方を中心に栽培が盛んです。温暖で日当たりの良い斜面と、水はけの良い土壌が、甘くてコクのあるポンカンを育てます。
次いで生産量が多いのが鹿児島県です。日本へのポンカン伝来の地でもあり、屋久島などの離島地域を含め、古くから栽培が行われています。特に屋久島産のポンカンは「屋久島ポンカン」としてブランド化されており、糖度が高く香りが良いことで有名です。第3位の高知県も有力な産地で、東洋町や土佐市などで栽培されています。
「土佐ポンカン」として知られ、長い日照時間を活かした濃厚な味わいが特徴です。これらの地域では、それぞれの気候風土に合わせた品種改良や栽培技術の向上が行われており、産地ごとに微妙に異なる風味を楽しむことができます。旬の時期には、各産地から自慢のポンカンが全国へ出荷されています。
ポンカンがおすすめな人
- 酸っぱい果物が苦手な人:酸味が非常に少なく、まろやかな甘さが特徴なので、酸っぱさが苦手な方でも美味しく召し上がれます。
- 手軽にフルーツを食べたい人:ナイフを使わず手で簡単に剥け、内皮ごと食べられるので、忙しい朝や食後のデザートに最適です。
- 濃厚な甘みを楽しみたい人:水っぽさがなく、味が凝縮されているため、コクのある甘いミカンが好きな方に満足していただけます。
- 小さなお子様からお年寄りまで:柔らかい果肉と食べやすさは、老若男女問わず好まれる要素です。種には注意が必要ですが、家族みんなで楽しめます。
- 冬の風邪対策をしたい人:ビタミンCやシネフィリンなどの成分が含まれており、美味しく食べながら健康管理をしたい方におすすめです。
ポンカンは、その「甘さ」「香り」「食べやすさ」の三拍子が揃った、非常に親しみやすい柑橘です。特に「みかんは好きだけど、酸っぱいのは嫌だ」「皮を剥くのが面倒なのは嫌だ」という方には、まさに理想的なフルーツと言えるでしょう。コタツに入りながら手で剥いてパクパク食べる、日本の冬の団欒にぴったりの存在です。
また、その濃厚な香りはリラックス効果も期待でき、香りを楽しみたい方にもおすすめです。贈答用としても人気があり、高級感のある化粧箱に入った完熟ポンカンは、大切な人への冬のギフトとしても大変喜ばれます。まだ食べたことがない方は、ぜひ一度、その芳醇な甘さと香りを体験してみてください。






