美味しいとうもろこしの選び方は?見分けるポイントと保存方法も紹介
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夏の風物詩といえば、甘くてジューシーなとうもろこし。バーベキューで焼いたり、茹でてそのまま食べたり、さまざまな楽しみ方がありますよね。
でも、スーパーや直売所でとうもろこしを選ぶとき、「どれを選べばいいんだろう?」と迷ったことはありませんか?
実は、とうもろこしは見た目でその甘さや鮮度をある程度見分けることができるんです。選び方のコツを知っているかいないかで、食卓に並ぶとうもろこしの美味しさが大きく変わってきます。
この記事では、美味しいとうもろこしの選び方のポイントを、プロの視点からわかりやすく解説します。さらに、種類や品種の違い、保存方法まで徹底的に紹介していきますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね!
美味しいとうもろこしの選び方5つのポイント
とうもろこしを選ぶときに迷わないよう、まずは見分けるポイントをマスターしましょう。実は、とうもろこしの外見からその鮮度や甘さを判断することができるんです。
ここでは、美味しいとうもろこしを見分ける5つのポイントを詳しく解説していきます。
1. ヒゲの状態をチェックする
とうもろこし選びで最も重要なのが「ヒゲ」の状態です。あのふわふわした部分、実は見た目以上に重要な役割を持っています。
とうもろこしのヒゲは、めしべの一部。実は一粒一粒から一本ずつ伸びているんです。つまり、ヒゲの本数と粒の数は一致します。だから、ヒゲがたくさんあるものは、それだけ粒がぎっしり詰まっている証拠なんですね。
また、ヒゲの色にも注目してください。最初は白いヒゲが、成長していくにつれて褐色や茶色、黒褐色に変化していきます。つまり、黒っぽいヒゲを持つとうもろこしは完熟していて甘みが強いということ。
さらに、ヒゲの手触りも重要です。新鮮なとうもろこしのヒゲは、触るとしっとりしています。逆に、パサパサと乾燥しているヒゲのものは、収穫から時間が経っているサイン。水分が抜け、甘みも落ちてしまっている可能性が高いです。
「ヒゲが多くて、黒褐色で、しっとりしている」というのが、美味しいとうもろこしを見分ける鉄則と覚えておきましょう。
2. 皮の色と状態をチェック
皮付きのとうもろこしを選ぶ場合は、その皮の色にも注目しましょう。鮮度の高いとうもろこしの皮は濃い緑色をしています。収穫から時間が経つと色あせていき、薄緑や黄色っぽくなってしまいます。
また、皮は単なる包装材ではなく、とうもろこしの鮮度を保つ重要な役割を担っています。皮付きのとうもろこしは乾燥から守られ、味の劣化も遅くなります。
皮の外側から触ってみて、全体がふっくらとしているものが理想です。これは水分がたっぷり含まれている証拠で、みずみずしさを期待できます。
3. 重さを確認する
とうもろこしを手に取ったとき、ずっしりと重みを感じるものを選びましょう。新鮮なとうもろこしには水分が多く含まれているため、重量感があります。
軽いと感じるものは水分が少なく、収穫から時間が経っている可能性が高いです。ジューシーでみずみずしいとうもろこしを味わいたいなら、重みのあるものを選ぶのがコツです。
4. 実の詰まり具合とツヤを見る
皮がすでに剥かれているとうもろこしを選ぶ場合は、粒の状態をチェックしましょう。理想的なとうもろこしは、先端までぎっしりと実が詰まっており、すき間がないものです。
また、粒の大きさが揃っていて、ふっくらとしていることも重要なポイント。凹みがあるものは鮮度が落ちている証拠です。
さらに、粒のツヤも見逃せません。新鮮なとうもろこしの粒は、ツヤツヤと光り輝いています。このツヤがあるものは水分が多く含まれていて、甘みもしっかりあります。
5. 切り口の色を確認する
最後に、とうもろこしの切り口もチェックしましょう。軸の切り口が白色だと、みずみずしくて新鮮なとうもろこしと言えます。
切り口が黄色に変色しているものは、収穫からある程度時間が経っているサイン。できるだけ白い切り口のものを選ぶのがおすすめです。
とうもろこしの保存方法
せっかく選んだ美味しいとうもろこしを、できるだけ鮮度と甘さを保って保存したいですよね。ここでは、とうもろこしの正しい保存方法をご紹介します。
皮付きのまま保存する
とうもろこしは、皮付きのまま保存するのが基本です。皮は天然の包装材のような役割を果たし、中の粒の乾燥を防いでくれます。
皮付きのとうもろこしをそのまま冷蔵庫の野菜室に入れて保存しましょう。ただし、この方法でも2〜3日程度が限度です。それ以上経つと、徐々に甘みが失われていきます。
新鮮なうちに食べるのが一番ですが、すぐに食べられない場合は、次の方法で保存することをおすすめします。
茹でてから冷蔵保存
とうもろこしは収穫後、時間の経過とともに糖分がデンプンに変わっていきます。そのため、買ってきたらすぐに茹でるのがベストです。
茹でたとうもろこしは、温かいうちにラップでしっかり包みましょう。粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて保存します。この方法なら、約1週間は美味しさを保つことができます。
冷凍保存で長持ち
長期保存したい場合は、冷凍保存がおすすめです。茹でたとうもろこしを3cm程度の輪切りにするか、粒をこそげて保存袋に入れて冷凍しましょう。
輪切りの状態で冷凍すれば、食べたい分だけ解凍することができて便利です。粒の状態で冷凍すれば、サラダやスープ、炒め物など、さまざまな料理に活用できます。
冷凍保存なら約1ヶ月は美味しさを保つことができます。解凍する際は、自然解凍よりも凍ったまま調理に使うのがおすすめです。
保存の際の注意点
とうもろこしを保存する際は、以下の点に注意しましょう。
- とうもろこしは常温保存に向きません。必ず冷蔵庫か冷凍庫で保存しましょう。
- 皮付きのままでも、できるだけ早く食べるのが鮮度を保つコツです。
- 冷凍する前に水分をよく拭き取ると、解凍時に食感が良くなります。
- 保存袋に入れる際は、できるだけ空気を抜いておくと鮮度が長持ちします。
絶品とうもろこしを見分けるコツ
ここまで、美味しいとうもろこしの選び方から種類、保存方法まで詳しく解説してきました。最後に、ポイントをまとめておきます。
美味しいとうもろこしを選ぶ5つのポイント
- ヒゲの状態:褐色や茶色のヒゲでしっとりしているものが最高!ヒゲが多いほど粒がぎっしり詰まっています。
- 皮の色:皮の色は濃い緑色が新鮮さの証。色あせているものは避けましょう。
- 重さ:手に持ってずっしり重みを感じるものが水分たっぷりで美味しいです。
- 粒の詰まり:先までぎっしり詰まって隙間がなく、粒にツヤがあるものを選びましょう。
- 切り口:軸の切り口が白いものが新鮮!黄色く変色しているものは避けてください。
自分好みの品種を見つけよう
とうもろこしには大きく分けて3つのタイプがあります:
- イエロー系:代表品種はゴールドラッシュ、プレミアム未来85など。強い甘みとシャキシャキした食感が特徴。
- ホワイト系:代表品種はピュアホワイト、雪の妖精など。特に甘みが強く、クリーミーな味わい。
- バイカラー系:代表品種はドルチェドリーム、ゆめのコーンなど。マイルドな甘さと弾ける食感が魅力。
それぞれに特徴があり、好みも分かれるところです。機会があれば食べ比べてみて、自分の好みに合った品種を見つけてみるのも楽しいですよ。
正しく保存して美味しさをキープ
せっかく選んだ美味しいとうもろこし、鮮度を保つための保存方法もおさえておきましょう
とうもろこしの種類と特徴
とうもろこしは一口に言っても、実はさまざまな種類があります。粒の色によって大きく3つのタイプに分けられ、それぞれに特徴があるんです。自分の好みに合った種類を選ぶことで、より美味しくとうもろこしを楽しむことができますよ。
イエロー系(ゴールデンコーン/黄粒種)
最も一般的なのが、粒が全て黄色い「イエロー系」のとうもろこしです。スーパーなどでよく見かけるのもこのタイプでしょう。
特徴は何といっても強い甘みと独特の食感。シャキシャキとした歯ごたえが楽しめるものが多く、とうもろこし本来の風味をしっかり感じることができます。
バーベキューで焼いたり、茹でてそのまま食べたりするのに最適で、万人受けする味わいなので、とうもろこし初心者にもおすすめです。
ホワイト系(シルバーコーン/白粒種)
粒が白い「ホワイト系」のとうもろこしは、イエロー系に比べてさらに甘みが強いのが特徴です。クリーミーでマイルドな味わいが魅力で、高級感があります。
ホワイト系の中には、メロンなどの果物と同等の糖度を持つものもあり、「フルーツコーン」と呼ばれることも。皮がとても薄いため、生でも美味しく食べられる品種もあります。
希少価値が高く、高価なものが多いですが、その甘さと繊細な味わいは格別です。特別な日やギフトには、このホワイト系を選ぶのがおすすめですよ。
バイカラーコーン
黄色と白の粒が混ざった「バイカラーコーン」は、イエロー系とホワイト系のいいとこどりのような存在です。一般的に黄色と白の粒が3:1程度の割合で混ざっています。
特徴は、マイルドな甘さとやわらかい食感。粒がやわらかく、弾けるような食感を楽しめるものが多いです。また、香りの良さも魅力の一つで、フルーティーな風味を感じられる品種も。
見た目も鮮やかで美しく、食卓を華やかに彩ってくれます。子どもから大人まで幅広い年齢層に喜ばれる味わいなので、家族での食事にぴったりです。
代表的なとうもろこしの品種紹介
ここからは、各タイプの代表的な品種をご紹介します。それぞれに特徴があり、味わいも異なりますので、ぜひお気に入りの品種を見つけてみてくださいね。
イエロー系(ゴールデンコーン)の代表品種
ゴールドラッシュ
「とうもろこしの王様」とも呼ばれる人気品種です。寒暖差のある土地で栽培されることが多く、シャキシャキとした食感と濃厚な味わいが特徴です。
粒はぎっしりと詰まっており、一口かじると品のいい甘さが口いっぱいに広がります。とうもろこし自体の穀物の風味も濃く感じられ、芯のまま炊き込みご飯にしても美味しい品種です。
北海道産のゴールドラッシュは特に人気が高く、朝採れのものが空輸されて、その日のうちに店頭に並ぶこともあります。新鮮なゴールドラッシュは格別の美味しさですよ。
プレミアム未来85
甘さと粒の柔らかさが魅力の品種です。とても水分が多く、ジューシーでみずみずしい食感が楽しめます。「フルーツコーン」と呼ばれるほど果汁たっぷりで、野菜というより果物に近い印象を受けるかもしれません。
特筆すべきは、その柔らかさ。他の品種に比べて圧倒的に粒がやわらかく、生でも十分に食べられるほどです。加熱するとさらにジューシーさが増して、甘みも一層引き立ちます。
味来(みらい)コーン
強い甘みと薄い皮が特徴の品種です。新鮮なものは生でも食べられるほどの甘さを持っていますが、加熱することでさらに甘みが際立ち、みずみずしさも増します。
粒はふっくらとしていて、噛むとじゅわっと果汁が溢れ出すような食感です。バーベキューで焼くと香ばしさも加わり、より深い味わいが楽しめます。
ホワイト系(シルバーコーン)の代表品種
ピュアホワイト
「幻の品種」とも呼ばれる高級とうもろこしです。粒が小さくて白く、シャインマスカット以上の糖度を誇ります。そのまま食べられるほどやわらかく、甘みも非常に強いのが特徴です。
シャキシャキでジューシーな食感と、上品な甘さが魅力で、一度食べるとその美味しさに虜になる人が多いです。主に北海道で栽培されており、他の地域ではあまり生産されていないため、希少価値も高い品種です。
雪の妖精
2002年に日本で生まれた比較的新しい品種で、粒が真っ白なのが特徴です。一般的なホワイトコーンより白く、さらに甘みが強く出るよう改良されています。
その特徴を守るため、黄色いとうもろこしの花粉が飛んでこないよう隔離するなど、栽培にも大変な手間暇がかけられています。
メロンと同じくらいの糖度があり、まるでフルーツを食べているような感覚を味わえます。生で食べるとよりフレッシュな甘さが楽しめ、サラダやスープにも最適です。
ロイシーコーン
ピュアホワイトを改良して生まれた新しい品種です。真珠のように白く輝く粒とみずみずしい上品な甘さが特徴で、見た目も味も高級感があります。
栽培が難しく生産量が少ないため、市場にはあまり出回らない希少品種です。見かけたらぜひ試してみたい逸品と言えるでしょう。
バイカラーコーンの代表品種
ドルチェドリーム
「甘くておいしいとうもろこしを作りたい」という想いから改良を重ねて生み出された品種です。白と黄色のバイカラーが美しく、小粒ながらギュッと詰まった粒が特徴です。
一口かじるとシャキッとジューシーで、果汁たっぷり。喉越しがよく、甘くフルーティな香りも楽しめます。甘みと旨み、さらに香りの良さがそろった逸品です。
ゆめのコーン
やわらかな粒とジューシーで高糖度な味わいが特徴の品種です。生でもおいしく食べることができ、収穫後の鮮度・糖度の低下スピードが遅いのも魅力です。
日持ちするため、家庭での保存にも向いています。家庭菜園で栽培される方にも人気があります。
甘々娘(かんかんむすめ)
弾ける食感と強い甘みが特徴の品種です。「スーパースイート種」に分類され、通常のとうもろこしよりもさらに糖度が高いのが特徴。
茹でても焼いても甘みがしっかり残り、独特の食感を楽しめます。子どもにも大人気の品種です。