いよかん(伊予柑)とは?品種や味の特徴や由来も紹介

いよかんとはどんな柑橘類?特徴は? 

このページでは、いよかんの特徴について徹底的に解説していきます。

成分の情報や歴史なども紹介します。

いよかん(伊予柑)とは?品種の特徴を紹介

いよかん(伊予柑)の基本情報

読み方 いよかん
別名 宮内いよかん(みやうちいよかん)
品種名 宮内いよかん
掛け合わせ
みかんとオレンジ類の交雑種(仮説)
糖度 11度程度
旬な時期 1月上旬〜2月下旬
1玉あたりの重さ
200〜280g程度
1kgあたりの玉数
4〜5玉程度
あり(中には無いものもあります)
扁球形
皮の剥きやすさ
厚めでナイフや包丁を使うのがお勧め

 

いよかん(伊予柑)の由来・歴史

「いよかん」は、明治19年に山口県阿武郡東分村(現萩市)の中村正路氏の園で発見されたのが始まりです。

元々はこの山口県からの発祥ですが、明治時代の中期頃から愛媛県に移植し、盛んに栽培されるようになりました。

そのため、愛媛県の旧国名である「伊予」から「伊予密柑」「伊予美柑(いよみかん)」や「伊予柑」と呼ばれるようになり、昭和初期に正式名として、「いよかん(伊予柑)」と名付けられました。

当初は「伊予みかん」と名付けられたが、温州みかんと区別するため、「いよかん」と改められたそうです。

その後、1990年代に日本一人気のあった品種という事で愛媛県のいよかんが一世を風靡した時代もあります。

当時は愛媛の代表的な品種の一つとして有名でした。 

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いよかん(伊予柑)の成分や栄養素の特徴

いよかんは、ビタミンC・ビタミンA・ビタミンE・葉酸・パントテン酸・ナイアシン・カリウム・マグネシウム・銅・カルシウム等の栄養素が含まれています。

下記の表は、いよかんのさじょう100gに含まれる成分量です。

エネルギー 46kcal
水分 86.7g
たんぱく質 0.9g
脂質 0.1g
炭水化物 11.8g
灰分 0.1g
飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸
コレステロール 0g
食物繊維 1.1g

ビタミン

カロテン 160㎍
ビタミンE 0.1mg
ビタミンB1 0.06mg
ビタミンB2 0.03mg
ナイアシン 0.3mg
ビタミンB6 0.07mg
葉酸 19㎍
パントテン酸 0.36mg
ビタミンC 35mg

無機質

ナトリウム 2mg
カリウム 190mg
カルシウム 17mg
マグネシウム 14mg
リン 18mg
0.2mg

七訂日本食品標準成分表より

いよかんの栄養素による効果・効能

いよかんに入っている栄養素の効果や作用を表にまとめました。

ビタミンC
  • 毛細血管や歯を健康に保つ働き
  • 皮膚のメラミン色素生成を抑える働き
  • 風邪といった病気に対する抵抗力を強める働き
クエン酸
  • 疲労回復効果
  • 新陳代謝の促進
  • 美肌作用
ビタミンP
  • 毛細血管の強化
  • アレルギー作用
  • 免疫力アップ
シネフィリン
  • 気管支を緩める働き
  • 風邪予防
食物繊維
  • 便秘解消
  • 食後血糖値の上昇を抑える働き
ヘスペリジン
  • 毛細血管を広げる働き
  • 血流を改善したり、血圧を下げる効果
  • 抗アレルギー作用

 上記で書いてあるように、いよかんにはビタミンCやクエン酸を豊富に含んでいるので、風邪予防、疲労回復、血をきれいにするなどの働きがあります。 

いよかん(伊予柑)の味・糖度・甘さの特徴

伊予柑(いよかん)の味のイメージ
  甘味   2   ★★
  酸味   4   ★★★★
  果汁   2   ★★
  香り   4   ★★★★
  粒感   5   ★★★★★  

こちらの表は味のイメージです。

いよかんの糖度は11〜12度程度が平均的です。

品種にもよりますが、10月頃に出てくる早生みかんと同じくらいの糖度になります。

ただ、いよかんの味の特徴として酸度が早生みかんよりも高いため甘酸っぱいような味わいになるのが特徴的。

特に1月~2月頃に出てくるいよかんは、ほどよい酸味と甘さとのバランスが良い味わいになります。

一言で言うと、さっぱり甘酸っぱいといったような味わいです。 

いよかんの食感について

また、1月〜2月頃の時期のいよかんは新鮮で粒だちもよくシャキッとした食感も楽しめます。 

また、さわやかな香りも感じることができるのが特徴的。

甘いより甘酸っぱいのが好き!という方にはおすすめ。

  

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いよかん(伊予柑)の形や大きさ・重さの特徴

いよかんは小ぶりなものだと200g前後で大きなものだと280g前後のサイズのものがあります。

上記の写真は小ぶりのサイズの伊予柑。

上記の写真は大ぶりサイズのいよかん。

同じいよかんの中でも大小のサイズで100g程度大きさの差が出ます。

一般的な温州みかんのMサイズ程度のものが100g前後なので、普通のみかんと比べると大きさとしても大きいのが特徴的です。

いよかんとみかんの大きさ・重さを比べてみました 

こちらはみかんMサイズ程度のもの。

みかんは100g前後の重さでした。

みかんの重さと比べるといよかんの重さは約2.5倍ほど。

サイズも横並びにして比べてみるました!写真の左はいよかんで右がみかんです。

上から大きさを比べてみるとこのような感じです。

いよかんの方がかなり大きいのがみてわかりますね。

 

いよかん(伊予柑)の皮の特徴は?剥きやすい?

写真は左がみかんで右がいよかんですが、断面図を見てもわかるように、外皮も厚みがあります。

写真の左がみかんで、右がいよかんの外皮。

このように外皮の断面図を見ても厚みがわかります。

温州みかんの外皮はこちらの動画のように皮は薄く柔らかいので簡単に手で剥くことができますが、いよかんの場合は皮が厚く硬いため、包丁やナイフなどを使って皮を剥く事をお勧めしております。

手でも剥けないことはないですが、握力がないとなかなか剥きにくいというのが正直なところです。

いよかんは内皮も厚い

動画は左がいよかんで右がみかんです。

また、内皮(じょうのう)も厚めなので剥いてから食べる事をお勧めしています。

内皮を剥く際も、包丁などで切れ目を入れてから皮を剥くという方法がお勧め。

  

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いよかん(伊予柑)の種の特徴は?

いよかんには基本的に種があります。 

写真右のように、大きめの種が入る事があるので食べる際は種をとって食べるようにしてくださいね。

農家さんのお話によると周りにいよかん以外の品種などのがあると種が多くなるケースが多いようです。

中には、稀に全く種のないいよかんもあります。

 

いよかん(伊予柑)は何の品種の掛け合わせ?

 いよかんは、みかんとオレンジ類の交雑種とも言われていますが、正確には不明のようです。

 

いよかん(伊予柑)の種類別の特徴

  普通いよかん 宮内いよかん 弥生紅(やよいべに) 大谷伊予柑(ダイヤオレンジ)
 
食べ頃 1月~2月 1月~2月 3月 1月中旬~3月下旬

皮は厚いのでナイフで切るのをおすすめ・手で剥くこともできる。

内皮も剥いてたべるのがおすすめ。

皮は厚いのでナイフで切るのをおすすめ・手で剥くこともできる。

内皮も剥いてたべるのがおすすめ。

皮は厚いのでナイフで切るのをおすすめ・手で剥くこともできる。 皮は厚いのでナイフで切るのをおすすめ・手で剥くこともできる。
種あり 種あり 種あり 種あり
酸味が他のいよかんより少し強め 酸味が他のいよかんより少し強め 果汁が豊富な果肉の味の良さで、甘味酸味共に濃厚でバランスがいい品種 甘みが強く酸味の少ないまろやかな味わい

伊予柑の中にも複数の品種があります。

一般的によく出回るのが普通いよかん・宮内いよかん(1月〜2月)がほとんどです。

1月〜2月頃のいよかんは粒だちも良く、内皮を剥いても実がしっかりしているので手もさほど汚れませんし果実も潰れることはありません。

味わいは酸味もあり甘酸っぱいのが特徴的。

弥生紅(3月頃)は酸味も抜けマイルドな味わいになる点と粒だちもやわらかくジューシーなのが特徴的。

大きな違いとしては上記の点が挙げられます。

下記でそれぞれの品種もご紹介していきます!   

3月に旬の完熟いよかん(弥生紅)

完熟いよかん(弥生紅)の味や特徴

完熟いよかん(弥生紅 やよいべに)の特徴
  糖度   11〜12度程度
  旬な時期  3月頃から
  1玉あたりの重さ 200〜250g程度
  1kgあたりの玉数 4〜5玉程度
  種 あり(大きい種もあります)
  形 大きめで丸みがあります
  品種掛け合わせ みかん類×オレンジ類の交雑種
  皮の剥きやすさ 手でも剥けるがナイフや包丁がお勧め
完熟伊予柑(いよかん)の味のイメージ
  甘味     3   ★★★
  酸味     2   ★★
  果汁   5   ★★★★
  香り     2   ★★
  粒感     2   ★★
完熟いよかん(弥生紅)の特徴まとめ
  1. 酸味が抜けマイルドでまろやかな甘さが特徴
  2. 3月頃が旬でシャキシャキ食感はなくなりジューシー感が増します
  3. 実が柔らかくなるので剥く時に手が汚れる場合もある
  4. 外皮は手でも剥けるが厚いので包丁やナイフの利用がおすすめ
  5. 内皮も厚いのでナイフなどで切ってから食べるのがおすすめ
  6. 大きめの種も入っている品種なので食べる際には種を取ると良い

3月に市場に出ます。完熟いよかんとも言われます。

宮内いよかんを1月まで樹上で完熟させ、3月まで専用の貯蔵施設でじっくりと熟成された品種で、センサー選果をして糖度11.5度以上のものに対してつけられるブランド商標です。

外見は通常のいよかんと同じですが、やや果皮が厚い傾向にあります。

果汁が豊富な果肉の味の良さで、甘味酸味共に濃厚でバランスも良よくとても美味しいです

 

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大谷伊予柑(ダイヤオレンジ)の特徴

1月中旬~3月下旬が食べ頃です。

昭和52年、愛媛県北宇和郡の大谷氏の果樹園で発見された枝変わり品種です。

果皮が非常になめらかなのが特徴で、他の品種との見分けがつきやすくなっています。

糖度は高く、酸味はやや低めです。食味は良好ですが、伊予柑独特の芳香は少ない品種です。

 

いよかん(伊予柑)の主な産地の特徴

いよかんの生産量は9割が愛媛県のものです。

こちらは2018年のデータですが、ほぼほぼが愛媛県で生産されているという事がわかります。

  産地 全国シェア 生産量
1位 愛媛県 92.3% 26,293t
2位 和歌山県 2.4% 687t
3位 佐賀県 2.3% 647t
4位 山口県 0.6% 176t
5位 静岡県 0.6% 173t
6位 鹿児島県 0.5% 136t
7位 香川県 0.3% 93t
8位 広島県 0.3% 85t
9位 熊本県 0.2% 58t
10位 熊本県 0.2% 58t

 

一部和歌山県や佐賀県のものもありますが、ほとんど愛媛県のものと認識していいのではないかと思います。

1990年代頃は高級品種として日本一の人気を集めていたいよかんですが、たくさんの新品種などの登場により今では価格も少々落ち着にな分リーズナブルにお買い求め頂けます。  

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