カリカリ桃といえば、どの品種を思い浮かべますか?
この記事では、硬い桃をランキング形式でご紹介し、硬い桃の特徴や硬い桃を柔らかくするポイント、おすすめの食べ方なども解説しています。
硬い桃が好きな人、硬い桃を柔らかくして食べたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
カリカリ食感の硬い桃といったら福島がおすすめ
福島県の桃がおすすめな理由は、7月上旬から9月末頃までさまざまな品種の桃を楽しめるからです。
特に8月頃から出てくる品種はおすすめです。
そして、福島の桃には他の産地とはちょっと違った特徴があります。
それは、硬い桃が中心であるということです。
一般的に桃はしっとりと柔らかく、皮もツルっと剥けるくらい熟していますが、福島の桃はパリパリとした硬さが特徴です。
トドクヨの福島産の桃は朝採れのものをその日に送るため、新鮮さも味わえます。
福島県で採れる硬い桃は、他県の桃とは一味違った食べ応えがありますよ。
硬い桃のおすすめ人気ランキング
糖度15度前後:あかつき【8月中旬頃】
あかつきの特徴
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糖度
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15度前後
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時期
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8月中旬
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産地
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福島県
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あかつきの味のイメージ
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甘味
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★★★★
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酸味
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★
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硬さ
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★★★
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果汁
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★★★★
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香り
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★★★
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あかつきの甘さや色、見た目の特徴は以下のとおりです。
糖度が15度前後と高い
果肉はクリーム色にほんのりピンク色混じり
果皮はピンク色
250〜300gの大玉
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あかつきの硬さや食感は以下のとおりです。
やや硬めなので日持ちがよい
追熟させると少しだけ柔らかくなる
肉質は緻密で、食感がよい
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糖度14度前後:ゆうぞら【9月上旬~下旬頃】
ゆうぞらの特徴
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糖度
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14度前後
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時期
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9月上旬~下旬
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産地
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福島県
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ゆうぞらの味のイメージ
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甘味
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★★★
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酸味
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★
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硬さ
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★★★★
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果汁
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★★★
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香り
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★★★★
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ゆうぞらの甘さや色、見た目の特徴は以下のとおりです。
糖度が14度前後で酸味が少ない
果肉はクリーム色
果皮はピンク色
250~300gの大玉
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ゆうぞらの硬さや食感は以下のとおりです。
収穫時は硬め
ゆっくり熟すため日持ちが良い
食感がなめらか
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糖度12度前後:まどか【8月中旬頃】
まどかの特徴
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糖度
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12度前後
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時期
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8月中旬
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産地
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福島県
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まどかの味のイメージ
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甘味
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★★★
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酸味
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★
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硬さ
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★★★★★
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果汁
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★★★
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香り
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★★★
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まどかの甘さや色、見た目の特徴は以下のとおりです。
糖度が12度前後
果肉はクリーム色に薄っすらピンク色混じり
果皮はピンク色
250~350gの大玉
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まどかの硬さや食感は以下のとおりです。
あかつきよりも硬め
2〜3日ほど追熟させると柔らかくなる
緻密だが食感はややしっかりしている
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糖度18度前後:川中島白桃【8月下旬~9月上旬頃】
川中島白桃の特徴
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糖度
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18度前後
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時期
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8月下旬~9月上旬
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産地
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福島県
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川中島白桃の味のイメージ
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甘味
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★★★★★
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酸味
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★
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硬さ
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★★★★
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果汁
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★★★
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香り
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★★★
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川中島白桃の甘さや色、見た目の特徴は以下のとおりです。
糖度が18度前後と高い
果肉はクリーム色
果皮は濃紅色
250〜350gの大玉
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川中島白桃の硬さや食感は以下のとおりです。
果肉は硬く締まっている
しっかりとした食感
コンポートにおすすめ
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糖度19度前後:シーエックス(CX)【10月上旬頃】
シーエックス(CX)の特徴
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糖度
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19度前後
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時期
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10月上旬
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産地
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福島県
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シーエックス(CX)の味のイメージ
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甘味
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★★★★★
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酸味
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★
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硬さ
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★★★★★
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果汁
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★★★
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香り
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★★★
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シーエックス(CX)の甘さや色、見た目の特徴は以下のとおりです。
19度前後の強い甘味と豊かな香り
最高糖度は24度
果肉はクリーム色
果皮はピンクと白のまだら模様
400〜500gの極大玉
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シーエックス(CX)の硬さや食感はは以下のとおりです。
果肉は硬く、バリバリとした歯ごたえ
時間が経っても果肉の硬さがある
完熟しても柔らかくならない
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糖度14度前後:おどろき【8月下旬~9月中旬頃】
おどろきの特徴
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糖度
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14度前後
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時期
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8月下旬~9月中旬
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産地
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福島県
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おどろきの味のイメージ
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甘味
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★★★
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酸味
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★
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硬さ
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★★★★★
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果汁
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★★★
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香り
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★
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おどろきの甘さや色、見た目の特徴は以下のとおりです。
19度前後の強い甘味と豊かな香り
最高糖度は24度
果肉はクリーム色
果皮はピンクと白のまだら模様
400〜500gの極大玉
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おどろきの硬さや食感は以下のとおりです。
完熟しても硬いまま
柿のようなカリっとした食感
コンポートなどの加工に最適
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カリカリ食感の硬い桃の特徴
硬いとは完熟してないわけではない
ある桃の品種は硬いまま収穫し、あとから完熟させる方法もありますが、完熟していても硬いままの桃が存在します。
その中でも、「おどろき」、「なつっこ」、「川中島白桃」という品種はカリカリな食感で、皮ごと食べることで果肉の優しい甘さと皮の甘酸っぱさをしっかり味わうことができます。
完熟後も硬い桃「おどろき」
長野県佐久市において枝変わりとして発見された品種。
300g〜350gの大玉で、8月下旬〜9月中旬が旬の時期になります。
完熟後も硬い桃「なつっこ」
「川中島白桃」と「あかつき」を掛け合わせた「なつっこ」は、300〜350gの大玉です。
8月上旬〜8月下旬が旬の時期になります。
完熟後も硬い桃「川中島白桃」
1955年に長野市川中島町の農園で発見された「川中島白桃」。
250〜350gの大玉で、8月下旬〜9月上旬が旬の時期になります。
少し時間をおくと多少柔らかくなる品種もあるが基本は硬い
ランキングで紹介した桃は、基本的に硬いと言われる品種です。
硬いと言われる品種は、熟しても硬いままなので、そのまま食べることができます。
桃には白桃系と黄桃系、白桃を品種改良して生まれた白鳳系の3種類があります。
白桃系の品種は、白鳳系と比較して果肉が硬いものが多いですが、白鳳系は果肉が柔らかいのが特徴です。
柔らかい白鳳系の旬は7月上旬から旬ですが、硬い白桃系の旬は8月下旬から最も多く出回ります。
しかし、産地や品種によって多少時期は異なるものの、残暑の時期に旬のピークを迎える点で柔らかい桃とは異なります。
硬いのが苦手な方にはおすすめしない
硬い桃が苦手な人は、柔らかい桃を選びましょう。
そもそも桃の生産量が1位と2位である山梨県と福島県の住民以外は、硬い桃が好きな人はあまりいないというデータがあります。
柔らかい桃といえば、「日川白鳳」や「白鳳」などが有名ですが、それ以外にも「黄金桃」などさまざまです。
柔らかい桃は、硬い桃とは異なり、熟した時に甘くジューシーになるといった特徴があります。
硬い桃を食べる時のポイント
硬い桃が苦手な人は、以下のポイントを意識すると美味しく食べることができます。
硬い桃を新聞紙に包む
桃を早く柔らかくするためには、新聞紙で包んで風通しの良い場所に置くのがおすすめです。
新聞紙は吸湿性があり、桃の周りの湿気を吸い取って柔らかくする効果があります。
硬い桃を包んだ後は常温で保存しポリ袋に入れ、冷暗所など涼しい場所に保管しましょう。
通常、2〜3日あれば桃は柔らかくなり甘みも増します。
冷蔵庫で保存した場合だと熟すのが遅くなりますが、1週間ほどで柔らかさが出てきます。
硬い桃を他の果実と一緒に置いておく
桃を早く柔らかくする方法の一つに、バナナやリンゴと一緒にビニール袋に入れて保管する方法があります。
バナナやリンゴは「エチレン」という植物ホルモンを放出し、他の果実の成熟を促進する働きがあります。
「おどろき」や「まなみ」といった収穫後も軟化しない桃においても、外的なエチレン処理によって軟化することができることがわかっています。
硬い桃が苦手な人や柔らかい桃が食べたくなった際には、バナナやリンゴと一緒に保管してみてはいかがでしょうか。
硬い桃のおすすめな食べ方
「買ってみたら桃が硬かった」そんな時は、加熱処理するのがおすすめです。
ただし、加熱などしなくても食べやすくできる方法があるので、先ずはそちらをご紹介します。
加熱しないおすすめの食べ方
硬い桃を簡単に調理したい時は、先ず薄くスライスすることです。
桃を薄くスライスし、砂糖をまぶして冷蔵庫で30分ほど置きます。
砂糖が溶けだし桃が柔らかくなったら、そこにブランデーを加えます。
ブランデーの香り漂う、ちょっぴり大人な桃のデザートに早変わり。
桃のスムージー
桃のスムージーは材料をミキサーにかけるだけの簡単アレンジ料理です。
材料 |
桃 1〜2個
ヨーグルト 大さじ4
牛乳 大さじ4
レモン汁 小さじ1/2
ミント 適量
氷 適量
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作り方 |
- 桃は皮を剥き、一口大にカットします。
- ミント以外の材料と桃をミキサーにかけて、スムージーにします。
- 最後にミントを添えたら完成です。
- レモン汁は変色を抑える働きがあるので、お好みで入れてください。
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加熱処理によるおすすめの食べ方
加熱処理をすると、硬い桃でも柔らかく美味しく召し上がることができます。
おすすめしたいのは、桃のコンポートです。
コンポートにすることで長期保存ができるだけでなく、いろいろなアレンジもできます。
桃のコンポート
コンポートとは、果物を水や薄い砂糖水で煮て保存する方法で、ジャムに比べると果物の味をより感じやすい食べ方です。
材料 |
桃 2〜3個
レモン果汁 大さじ1
砂糖 60g
水 300ml
白ワイン 30ml
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作り方 |
- 桃を沸騰したお湯に漬け、皮を湯剥きします。
- シロップの作り方は、砂糖、水、白ワインを混ぜ、鍋で煮立たせとろみをつけます。
- シロップに桃を加え、20分〜30分煮て竹串が刺されば、あとは冷めるまで待ちます。
- 冷蔵庫で冷やしたらできあがりです。
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桃のジャム
桃の甘みが濃縮された手作りジャムです。
砂糖と一緒に煮込むだけで、簡単に美味しいジャムを作ることができます。
パンやヨーグルトにも合いますし、桃の優しい甘さが口いっぱいに広がります。
材料 |
桃 2〜3個
砂糖 200g
レモン汁 小さじ1/2
バジル 茎1本、葉10枚
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作り方 |
- 桃の皮を剥き、種を取り、細かく刻みます。
- 種とバジルの茎をガーゼやネットに入れ、桃と一緒に中火で15分ほど煮ます。
- その後、砂糖とレモン汁を加えます。
- アクが出たら取り除きましょう。
- 焦がさないように混ぜながら水分を飛ばしていきます。
- 全体にとろみがついたら火を止め、粗熱が取れたらバジルの葉をちぎって加えます。
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バジルを加える際は、粗熱が完全にとれてからにしてくださいね。
熱があるうちに加えるとバジルが茶色に変色してしまいます。
桃の焼きタルト
ここではアーモンドクリームを使った本格的な桃の焼きタルトではなく、市販品で作れる簡単な作り方をご紹介します。
材料 |
タルト生地 市販
カスタードクリーム 市販
桃 2〜3個分
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作り方 |
- 市販のタルト生地を用意します。
- タルトの上にカスタードクリームをのせます。
- 皮や種を取り、6等分にカットした桃をきれいに並べていきます。
- 縁から中央に向かって並べるときれいにできます。
- 170℃で20分、180℃で10〜15分ほど焼きます。
- 途中で焼き色を確認してください。
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市販の材料を使うことで簡単に美味しく桃の焼きタルトを作れます。
焼くことにより桃が柔らかく食べやすくなるので、硬い桃が余っている方は挑戦してみてください。
また、上記で紹介した桃のコンポートを使っても美味しい焼きタルトになるのでおすすめですよ。
カリカリ食感の硬い桃のまとめ
今回はカリカリ食感の硬い桃をご紹介しました。
福島県産の桃は比較的硬い桃が多く、その中でも「あかつき」、「ゆうぞら」、「まどか」、「川中島白桃」、「シーエックス」、「おどろき」が特におすすめです。
また、硬い桃を柔らかくする方法としては、新聞紙に包んだり、バナナやリンゴといったエチレンを放出する果物と一緒に置いたりすることで柔らかくなります。
その他、さまざまなアレンジ料理にすることでも美味しく桃を味わうことができるので試してみてはいかがでしょうか。