甘夏とは?栄養素の特徴や歴史を紹介!
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甘夏とはどんな柑橘類なのか?
このページでは甘夏の歴史や成分情報、生産地などを紹介します!
甘夏の生い立ち・歴史
正式名称は「川野夏橙(かわのなつだいだい)」と言います。
甘夏の元は「夏みかん(夏橙)」です。夏みかんは文旦の血を引く大果柑橘で、1700年頃に日本で発生した歴史の古い柑橘です。
昭和10年頃大分県の川野豊さんの園で、カラタチ台の普通夏橙として植栽された中から、減酸の早い品種として発見されたことから川野夏橙といわれていました。
昭和25年に品種登録されました。
甘夏の成分情報
甘夏は、ビタミンCやクエン酸が豊富に含まれています。また、ペクチンも多く含まれます。
働きや効果として、「風邪防止、体内の酸性物質を減少させる効果、疲労回復と血をきれいにする働き、腸作用があり、便秘やお腹を壊しているときに効果的」などがあります。
下記に詳しい成分を表にまとめました。
甘夏100gあたりの成分(内袋は除く)
エネルギー | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 飽和脂肪酸 | 不飽和脂肪酸 | コレステロール | 食物繊維 |
40kcal | 88.6g | 0.9g | 0.1g | 10.0g | 0.4g | - | - | 0 | 1.2g |
ビタミン
カロテン | E | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | 葉酸 | パントテン酸 | C |
85μg | 0.3mg | 0.08mg | 0.03mg | 0.4mg | 0.05mg | 25μg | 0.29mg | 38mg |
無機質
ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 |
1mg | 190mg | 16mg | 10mg | 21mg | 0.2mg |
五訂日本食品標準成分表より
甘夏の名前の由来
甘夏の正式名称は、「川野夏橙(かわのなつだいだい)」と言います。甘夏が大分県津久見市の川野さんの農園で発見されたので、この名称が登録されました。
また甘夏は、夏みかんが変異した品種なので、夏みかんよりも酸味が少なく、甘みを強く感じられることから、名付けられたニックネームです。
甘夏の主な生産地は?
主産地は鹿児島県、熊本県、愛媛県です。
下記のデータは2017年のものですが、鹿児島県、熊本県、愛媛県が生産を占めています。
産地 | 全国シェア | 生産量 | |
1位 | 鹿児島県 | 33.15% | 10,691t |
2位 | 熊本県 | 21.12% | 6,811t |
3位 | 愛媛県 | 18.61% | 6,002t |
4位 | 和歌山県 | 8.2% | 2,644t |
5位 | 静岡県 | 3.97% | 1,280t |
6位 | 三重県 | 3.87% | 1,250t |
7位 | 広島県 | 3.05% | 983t |
8位 | 大分県 | 2.15% | 694t |
9位 | 山口県 | 1.86% | 599t |
10位 | 福岡県 | 1.61% | 518t |
他にもいくつか生産している都道府県はありますが、ほとんどが鹿児島県、熊本県、愛媛県産のものとなります。
昭和40年にグレープフルーツの輸入自由化によって大きな打撃を受けて、生産と消費ともに減少の傾向にありますが、まだまだ生産はされています。
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